理科は記憶だけじゃない

社会と同じく出題範囲が広いという点で中学受験の理科は難しいとされています。なぜこんなにも広い範囲で、しかも中等教育で行う学習が含まれていないか?と思うような難解な問題もあります。なぜ出題範囲が異様に広く、なおかつ難しい問題が出題されるのかというと、「私立中学」「中高一貫教育校」の受験だからです。

例えば公立高校の入試において出題される問題は文科省が作成する学習指導要領の逸脱が許されていません。ということはこの学習指導要領に含まれている学習以外、出題されないという事です。でも私立中学の受験は違います。教育指導内容が国に縛られていないので、どんな問題を出題しようが関係ないのです。もちろんあまりにも公立との差を広げないようにと指導されているため、ある程度公立中学が準拠する学習指導要領に沿っている学校もありますが、難関校と呼ばれる私立中学のほとんどが、うちの私立中学に入るのならこのくらいできて当然という考えの問題が出るのです。

算数や国語ももちろん出題範囲が広いのですが、理科ではただ暗記するだけではなく、実験の結果、図表、データから問題を理解し、どう解いていけばいいかを順序良く考え、解答する力が重要です。そのため、やはり小学校の教育ばかりではなく、ある程度先の学習も頭に入れておく必要があるのです。